2017年4月11日
在京オーケストラの定期演奏会を聴きに行く。
協奏曲はブラームスのバイオリン協奏曲。
早めなテンポで始まった序奏は、今日の演奏が、重厚で憂いのあるブラームスで無いことを予想させる。
ブラームスの協奏曲のオーケストラは伴奏でなく、ソロと対等で限りなく交響曲の構成に近い。
ソロとオーケストラのガチンコ勝負、妥協を許さないぶつかり合いの演奏を期待するが、
今日はバイオリンソロもかなりテンポを揺らし、オーケストラもそれに寄り添い、ヴィルトゥオーソのバイオリン協奏曲的演奏だった。
一階後ろの席でも、細かなパッセージがクリアに聴こえ、奏者の鍛え抜かれたテクニックを感じる。
輝かしい音色の若々しいブラームスだった。