2017年11月21日
「私のヴァイオリン」 前橋汀子さんの回想録を読みました。
年歳を重ねられて、ますます美しいヴァイオリニスト前橋汀子さん。
冷戦時代のソ連留学のご苦労話は胸を打ちました。
そして、ロシアだけでなく、当時の世界的ヴァイオリン教師ドロシー デュレイ や伝説のヴァイオリニスト シゲティにも師事したのですね。
ずっと変わることなく高みを目指し、 演奏活動50周年を過ぎて、弦楽四重奏団を結成するお姿も、素晴らしいと思いました。
本文より引用
その都度ベストを尽くして演奏はするけれど、つねに「もっと成長したい」と思っている以上、頂上にたどり着くことはありません。山を登っていくと、登りついた先で見えてくる「景色」があります。その景色を見ることで新たな気づきがあるから、さらに登り続ける。演奏家というものの人生、少なくとも私の人生は、その繰り返しです。