2019年 4月

「神々の黄昏」を弾きに行く。

一生に一度の機会と思って、遥々遠くまで、ワーグナーのリングの練習。
メンバーは一年かけて(私は最後の4か月だが)5時間以上かかるこの難曲に挑む。

来ている人達はこの曲を弾きたくて集まり、

フラットの多さ(6個Ges-dur)
リズムの面倒さ(符点と三連符が複雑に混ざっている)
演奏不可能と思われるアルペジオの連続
そして曲自体の長さ(5時間以上?)

と、普通なら不平を不満だらけだろうと思うけれど、

来ている人達はこの曲の魅力に取りつかれている。

難解なにあえて挑戦する人達に会い、

音楽が好きとはどういうことか、音楽を生業とするのは、どういうことか考える良い機会になる。

2019年3月 子供のためのワーグナー

昨日は全曲通しで弾きました。
一昨日練習5時間の後、集中力尽きて通した時とは違い、
オーケストラはほぼ完璧、もう、本番を迎えても良いような出来でした。

今日は、ゲネプロ。
オーケストラの洋服が普段着なだけで、歌手の衣装もメイクもライトも全て本番通り、見学者も入るそうですから、演奏会当日の緊張感です。

演出家カタリーナ ワーグナーさんから、オーケストラは振り返って舞台見ちゃダメとの注意あり、演出の様子がわからず、ちょっと残念?

2019年2月

松ヤニの使い始め

弓の毛も張りたての新品で、バイオリンを始める方々!

弓は張り替えて毛が新しいと、ツルツルで摩擦がなく音が出ません。

そこで摩擦が起きるよう松ヤニを塗るのですが、

松ヤニも新品だとツルツルです。

ツルツルの松ヤニはいくら擦り合わせても、塗ることができません。

新品の松ヤニには紙ヤスリで少し削ってザラザラにしてから、弓に塗りましょう!

2019年1月

この季節は湿度30%、 とても乾燥しています。

風邪やインフルエンザも大変ですが、バイオリンにとっても厳しい季節です。

湿度は50%が理想。

それ以外だと音色も固くなるし、ひびが入る心配もあるし、糸巻きが緩くなり、弦が外れそうになることもよくあります。

練習する部屋は湿度を保つため、1日中に加湿器をつけています。

今週は皆さんにダンピットをお勧めしました。

中のスポンジを湿らせの楽器のエフ字孔から中に入れ、楽器を中から蒸発させ、湿度を高めます。

高校同窓会

桐朋女子高等学校音楽科の同窓会がありました。

海外からの夏休みの帰国組も加わって、懐かしいメンバーが勢揃い。

オーケストラで活躍している人も沢山います!

バイオリンの話、演奏会の話、楽譜を出版社された先生のお話、突然俳優デビューをする人。

一次会二次会の4時間が楽しくあっという間に過ぎました。

音楽教室合奏

今日は合奏、新学期初日。

ヴィヴァルディa-mollのお馴染みの曲を合奏形式で練習しました。

チェロやセカンドバイオリンが入ると、聴きなれた曲とは全く違って、立体的な構成になりそう。

弓使いの練習にも、とても良い教材になりそうです。

音楽教室ソルフェージュ

今日はソルフェージュ3才児クラスを見学。

まだまだみんなママにべったりだけど、お人形やボール、鈴や木琴を使って、ちゃんとリズムも音程も正しく歌っています。

小さい子供達は体を動かして足踏みしたり、腕や手を使って音楽にのるのが楽しくて、得意ですね。

担当の先生も子供大好きで、楽しい授業でした!

肩当て

自分に合った肩当てを選ぶのは難しいものです。

首の長さやあごの形、シフトの仕方は人それぞれ違うので、なかなかピッタリくるものに出会えません。

小さい子供たちにもぴったり合ったものを探してあげようと思うのですが、

バイオリンを始めたばかりだと何が心地よいのか、なかなか分かりません。

私自身も学生時代からあれでもない、これでもないと、今でも探し続けています。

ビブラート

カヤレイ先生のレッスンを見学したので、ビブラートを教えるのが非常に楽しいです。

今日のレッスンで急にビブラートが上手していた子がいたので、

「何かひらめいたの?」って聞いてみたら、

「学校に電車で行く途中につり革で練習してみた」って。

その発想が子供ならではで、素晴らしい。

今までそんな方法考えてもみたことありませんでした。

学校に行くときもバイオリンを思い出してくれて、とても嬉しいです。

中国演奏旅行20 2019年1月

帰国
本番が全て終わったと思うと、ゆっくり眠れる。目覚ましをかけ忘れたが、無事に起きられる。
空港でお土産を買うが、特に名産品というのはないようだ。
飛行機の中から眼下に、夕陽に照らされる富士山を見る。

「富士山小さく見えるぜ」

「俺たち世界観変わった?」

などと、冗談を言いあう。

成田から東京までの景色は、全てが透明でクリアに見える。

日本の夜景がやけに地味に感じる。

さあ、これからお餅を買いに行ってお正月をやろう!

中国演奏旅行19 2019年1月

最終日杭州

本当に本当にまた寒い中での公演。舞台に出てもまだ指が震える。
トレモロが動かない。
でもみんなの最後だ!頑張ろう!の気持ちが伝わってくる。

咳がこらえられなくなるプレーヤーも続出。ドボルザーク2楽章で頭が寒くて意識が朦朧としてくる。ひとつ、変な間違いをして、みんなもちょっと不安定になったそのとき、

「これではいけない!」

最後に向かって、このツアーの全てを込めよう!

みんなの気持ちが伝わってくる。

凄い盛り上がり、なかなかテンポが上がりきらなかった4楽章も燃えるようなテンポにもっていくのに成功。

この2週間の集大成!

満場の拍手!

アンコール曲もこれ以上無いくらいの迫力でみんな弾いている。

あー、終わった。

がんばったよね。
みんなが口にする。
最後に全員でのパーティー。みんなにお礼を言う。

素晴らしいソロを聴かせてくれたそれぞれの楽器の人達にも、細やかな心配りをしてくれたスタッフの方々にもお礼を言う。

参加させて頂き、心より感謝。

病人は出たけど病欠は出なかった。みんなの根性を表している。

この旅で全員強く逞しくなったと思う。

中国演奏旅行18 2019年1月

杭州
さすがに朝5時出発はこたえる。
飛行機の中でもぐっすり休み、ホテル着後も自由時間がたっぷりあるが、パスポートがホテル側で手元にないこともあり、外には出ずホテルで昼食。みんなで盛り上がる。
この地名物のトンポーローも頂き、満足。
只今お昼寝中、
今晩はラストの本番!