梅雨入り 2018年6月

今年も梅雨に入りました。

バイオリンを弾く人にとって、湿気で楽器の調子が悪くなる、一番嫌な季節。

除湿器を1日中フル稼働しています。

私は楽器屋さんに教わった楽器ケースを乾燥させることをしています。

空のケースの中をしっかりドライヤーをかけ乾燥させます。

その乾燥したケースに楽器をしまって、楽器の湿気をケースに吸い込んでもらう。

特に雨の日に出かけた時には効果があります。

是非試してみて下さい。

2019年 5月 分数バイオリン

他の先生に習っていた人を引き継いで教えるということもあります。
長年の疑問を解いてあげられると嬉しいです。

時々、全くバイオリンのサイズがあっていないこともあります。小さすぎると肘がつかえて楽器も弓も持ちにくいし、

大きすぎると、左の指が綺麗に並べられません。

大きい場合、すぐにダウンサイズした方がいいのか、すぐ成長するのだからしばし辛抱した方がいいのか、悩みます。

身長と対比させる表などで、楽器の大きさを選ぶのではなく、

綺麗なフォームで弾ける適切な分数バイオリンを選ぶのは、とても大切だと思っています。

2019年4月 野外で演奏

友人が立候補することになり、演説を応援するため路上で演奏。

普段私達は、部屋では壁、舞台では反響板に響かせて、音を出しています。

何も響くものがない野外では、マイクを使うことがあります。
マイクも使い方に難しさがあり、マイクからの距離や方向で音が変わり、本格的に演奏する時は音響技術の人が調節してくれます。

今回は演説用のマイクとマイクロフォンで、さあ、どうなるでしょう?

2019年 4月 幸福なラザロ

今日は珍しく映画を見に行きました。
「幸福なラザロ」イタリアの貧しい世間から隔絶した村、そこに住む純朴な青年が主人公。何も疑わず、不平も言わないラザロ、貧しくても魂は汚れなく清らか、故に最後ミステリアスとも言える不幸な事件を起こしてしまう。

演奏会になるべく行こうとしていて、なかなか映画を見る機会がないのですが、久しぶりの映画、演奏会とは違うゆったりした時間を味わえました。

2019年3月 発表会

発表会当日
緊張した顔でやってくる初ステージの出演者とご父兄。
舞台練習で、緊張している人には、落ち着くように声をかけて、普段の調子を取り戻してもらいます。
練習をしっかりしてあれば、落ち着けば大丈夫!

試験など時間に限りがあるときは調弦をする時間も無いときがあるので、余裕があるときに舞台上での調弦も経験してもらいます。

無事に終了後、皆で撮影をするとき一番ほっとします。

今年もみんな頑張りました!

お疲れ様でした。

2019年3月 東京の春音楽祭

子どもためのワーグナー「さまよえるオランダ人」の練習初日。

元々の二時間半のオペラを、子ども向けに1時間に短縮し、
リヒャルト  ワーグナーのひ孫、カトリーナ  ワーグナーさんのバイロイトのプロダクションを、東京の春音楽祭で演奏します。

ワーグナーは大好きな作曲家ですが、哲学も学ばねば語れない作曲家です。

呪われたオランダ人が永遠の航海を続け、7年に一度上陸できるが、オランダ人に貞節を捧げる女性が現れない限り、その呪われた航海は果てしなく続く、というストーリー。

ファーストバイオリン4人セカンドバイオリン3人の小さい編成に編曲されているので、一人一人の責任重大です。

オペラはやはり、歌に合わせてテンポが変わるのが難しいので、今日はテンポの変わり目や、リズムをきちんと合わせるところ、弦楽器管楽器を分けて弾いたり、細かな練習をしました。

歌が入って本格的になる明日からまた、楽しみです。

2019年2月 糸巻き

糸巻き(ペグ )

乾燥が酷いせいか、糸巻きが緩んで、弦が外れてしまうことが最近よくあります。

弦の巻き方ですが、
弦は楽器ギリギリに来るように巻きます。

すきまがあると、緩みやすくなります。
弦が緩んでしまうと、楽器が壊れてしまったと思って、驚いてしまう生徒さんもいますが、

弦を巻き直せばすぐ直ることなので、ショックを受けなくても大丈夫です!

ダンピット

この季節は湿度30%、 とても乾燥しています。

風邪やインフルエンザも大変ですが、バイオリンにとっても厳しい季節です。

湿度は50%が理想。

それ以外だと音色も固くなるし、ひびが入る心配もあるし、糸巻きが緩くなり、弦が外れそうになることもよくあります。

練習する部屋は湿度を保つため、1日中に加湿器をつけています。

今週は皆さんにダンピットをお勧めしました。

中のスポンジを湿らせの楽器のエフ字孔から中に入れ、楽器を中から蒸発させ、湿度を高めます。

中国演奏旅行9 2018年12月

上海
10時半に集合して、中国通の方の絶対お勧めのレストランに行く。
混んでいて並んだり、断られたりするため早目の集合。
地下鉄科学技術館駅から2号線西南駅まで乗る。
切符の販売機は、とても分かりやすい。
ラッシュアワーを外した時間でも地下鉄は結構混んでる。
この国は地下鉄に乗るときも荷物のエックス線検査がある。

上海一番の大通りを少し歩く。

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ユニクロ、ケンタッキー、吉野家、日本のお店も多数。

金を売る店が、何軒もある。
飾れないような、ド派手な竜の置物とか、何のため?財テクのため?

料理は、上海でしか頂けないもを食べ、全て絶品で大満足。 これだけ食べて、お一人様93元約1700円。

上海東方センターで、ゲネプロ。

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現代的な大きなホール。
残響が長く、豪華な音が期待出来そう。
北京の乾燥した気候と乾いた音のホールから比べるとかなり良い響きになりそう。

北京と同一プログラムなので、全曲通さず、所々だけ練習。ゲネプロ後本番に向けて、バナナでエネルギー補給

ゲネプロ終わって本番までのほっとする一時、憧れのハープを弾かせてもらう。

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おー!想像していたより弾くのにずっしり力がいる。綺麗な音!調弦のご苦労話を伺う。
優雅な音と姿の裏に、大変な準備があること知る。

本番終了!
またドキドキのところやら、なんとか上手くいったところやら、自分がちょっとドジるところやら、
本番の楽しさや緊張感は何物にもかえられない。

昨日からの気候、乾燥や温度が違いから、音程を調整するのはどの楽器も大変。
ホールが変わると響きも変わるし聴こえててくる音も違うし、緊張の本番だった。

1曲目2曲目静かに終わる曲では、拍手は静かだったが、新世界、盛り上がって終わった時には、大満足の凄い拍手を頂く。みんな客席から携帯で舞台を写メしている。アンコールファランドールは最も盛り上がり大喝采。

昨日のバイオリンの学生さんとお母様も聴きにきて楽屋に来てくれる。大変喜んでくれている。
日本での再開、上海でも再開を約束し、別れる。

終演後、取っておきのレストランに行く予定は、終演遅く雨も降っているので中止して、ホテルのバーで飲む。

少人数のはずが、どんどん、メンバーが加わり、最後には大宴会に。今日の出来映えや、練習場ではなかなか話せなかった人とも親しく話せ、交流を深める。
4日目、旅も段々楽しくなりそう。

ちょっと喉が痛いのでみんなより先に失礼してマスクして寝る。

中国演奏旅行8 2018年12月

上海到着。
以前上海万博の時、真夏に来たので、私のここのイメージは、人が多くてものすごく暑い。
しかし、上海は近代的というだけでなく、格好良さそうと、期待を高める。

空港を降り、程よい気候に、
自分も楽器も楽そうとほっとする。

ホテルでは、パスポートだけでなく顔認証も必要とのこと、大所帯なので、管楽器、弦楽器別の時間帯に分かれ、
フロントのカメラで目の辺りを撮り、顔認証を終える。

メンバーのご主人の生徒さんが上海出身で、ちょうど里帰りをしていて、お母様がお食事にご招待していて、大変ありがたいことに、身分不相応だがそのご相伴に預かる。

我々からすると、北京も上海も長沙も取り敢えず中国で、いっしょくたになってしまうが、それぞれの違いを教わる。

食べ物は、特に上海が日本の味に似ていて美味しいと力説される。

このお母様のように、私の何人かの知っている中国人女性は、みんなとても明るく、とても上手な日本語でジョークも交え、楽しい会話が弾む。

上海蟹も頂き、足裏マッサージまで受ける。

13歳のその可愛い生徒さんに、
中国語「ウァオ ラー シャオツーシー」
「私はバイオリンを弾きます」を習い、
足裏マッサージをしてくれた女の子に言ってみて、
笑われたがしっかり通じた!

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中国演奏旅行7 2018年12月

北京から上海。
いつのまにかクリスマスイブ。

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短時間でも街を歩きたく、ホテルから一番近い交差点まで、マイナス6度のなかを歩く。シャネル、ルイヴィトン、など、以前来たときには想像できないような高級ブランド店が街中に並んでいる。

信号をちゃんと待つ人々、マナーも向上したかと思いきや、赤でも車の切れ間を狙って歩き出す人、赤でも右折しようとする車、ブーブーと、高級ブランドすぐそばの交差点で警笛が鳴り響く。
この活気こそ中国らしい気もする。

さあ、これから上海!飛行場に向かう。

中国演奏旅行6 2018年12月

北京

ホテルの豪華な中国式の朝食を頂き、街を歩き鉄下鉄にも乗る!

切符の自動販売機はとても進んでいて買いやすい。携帯電話での電子決済、またカードでも買えるようだ。またSuicaのような交通カードもある。
時々中国人でも買い方のわからない人がいて、親近感を覚える。

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デパートを一巡りする。
手袋を忘れたので早速購入。裏地もついてある暖かそうなのを見つけ、値段交渉、120元を100元と電卓で見せるけれど、すでに値下げしてるからと、120元で購入。
ユニクロに似せたカタカナのお店も発見。

チャイナドレスのお店も覗く。
ウェストの細さに驚く。
15万円位の高級品は素晴らしい刺繍。日本の着物を思い出す。

昼食はスタバのお弁当を買ってみる。中国風のヌードルで、なかなか美味しい。生野菜もバリバリ食べて、スタバだから大丈夫だろうと思いながら、中国の生野菜は洗ってないかもと思いだし念のため胃腸薬を飲む。

北京中山音楽堂に、バスで向かう。

紫筑城の公園の中にある会場。

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10年以上前だが、紫筑城の中まで訪れたことを思いだす。
紫筑城の瓦の屋根の色は、皇帝しか使っていけない金色(瓦にすると黄土色っぽいが)で、他にはこの色は絶対使われていない、という話を思い出す。

ホール内はものすごく乾燥している。
楽器が心配。
ドボルザーク新世界は3、4楽章、仕上がりが心配だったが、メンバーの集中力でまとまった良い演奏になった。

そうそう楽屋トイレには紙がなく、使う主催者が準備するシステムになっているようだった!

ハープやコントラバスは現地調達。演奏だけでなく楽器調整、短時間での素早い判断、的確な調弦のための確固たる絶対音感と、調整修理技術にも身近に接する機会に恵まれ脱帽!

私はなぜか本番用の靴がきつく、気が散り、まずい(-_-;)

お客さんは大いに盛り上がり、舞台上で直接プレゼントがたくさん渡される。

取り敢えず1日目無事終了。

夕飯は食べる時間なくホテルの部屋でインスタント食品。