弓のケース替え 2017年9月
今日は長年弓の毛替えをお願いしているマイスターの所に行って来ました。
バイオリンの弓の毛は馬の尻尾ですが、これにも色々産地や種類があります。
バイオリンを弾く人は、定期的に摩擦のなくなってしまった毛を替えてもらいます。
いつものように替えてもらうつもりで伺ったのですが、
今日はかなり深い話になりました。
何年もとても細いブナの木に、毎日毎日圧力をかけ続けたらどうなるか?
どんな、素晴らしい弓でもその反りが狂ってくる。
多くの人が、直すのに職人さんを信じきれず、そのままごまかしながら使っている。
今回はよく話し合い、思いきって直そう!ということになりました。
彼が言うには多くの人が弓に自分を合わせながら、身体に凄く負担をかけて弾いているそうです。
最近ものすごく良い弓を弾かせてもらったことがあり、そのときは右手それぞれの指に吸盤がついていて、それが弓の先にそのままくっついて、私の神経が、伝わっているような感触でした(注!これは値段千万円以上)
ここまで目指せるかわからないけれど、出来上がりとてもとても期待してます!
ジュニアオケ 2018年5月
三鷹ジュニアオケでは、
プロコフィエフの古典交響曲を練習しています。
これは大人でもプロでも弾くのがとても難しい曲です。
今日はパートごとに分かれる分奏で特訓。
オーケストラは色々な学年の子供達が集まっているので、
年上の子が小さい子に教えてあげたり、
その小さい子が大きくなってまた後輩の面倒をみてあげたり、
年齢の違う子供達の交流もみんなの成長にとても役立っていると思います。
今回もお姉さんお兄さん達、新しく入った子供達の面倒を良く見ています!
マーチングバンド 2018年5月
このゴールデンウィークに、ある女子高校の吹奏楽のマーチングを観ました。
バイオリン弾く私としては、
管楽器があんなに沢山いて、大音量で耳が痛くなりそう!(管楽器の皆様ごめんなさい)と思っていたのですが、
そんな予想とは全く違う素晴らしいパフォーマンスでした。
高校生になってから楽器を始めた人もいるはずなのに、音程もリズムも完全で演奏が素晴らしい。
トロンボーンやホルンなど大きな金管楽器も小柄な子達が軽々吹いてます。
そして、驚いたのはマーチング。
楽器を弾きながら、それぞれ1人1人違う動きで複雑なフォーメーションを作れて、
しかも、斜めにかなり不安定な体勢で演奏している時もあり、
そしてみんないつも笑顔!!
聴いてるお客さんをみんな幸せにしてくれる演奏でした。
シールのご褒美?! 2018年4月
子供達はみんなシールが大好き!
上手に弾けたご褒美にシール。
有名進学塾でも、シールをもらおうと、皆頑張っているらしいのですが、
私のレッスンは、素朴にえんぴつで◯に、はなまる。
おうちでの練習を頑張って、
レッスンで上手に弾けて、
先生に誉められて、ママも喜んでくれて、自分もとっても嬉しい!!
これだけを目指してます。
やはり、シール導入してご褒美に大好きなキャラクターのシール貰える方が、皆のやる気が出るでしょうか?
ご褒美のために頑張るのは良いことなのか?と、迷ってしまうのですが、
小さなご褒美シールを貼ってあげようか?
最近の私の悩み事です。
セミラーミデ 2018年4月
クラシック通の友人にすすめられて、
メトロポリタンオペラ ライブヴューイング
ロッシーニのオペラ「セミラーミデ」を観に行きました。
ロッシーニを弾く機会があり、
どんな風に弾くのかなと勉強する気で行ったのですが、
音楽や物語に浸るより、
こんな高い声や細かい音符、トリルや装飾音を歌えるなんて、どんな身体をしているのだろう?!
と、演奏中ずっと驚きっぱなしでした。
オリンピックを観ているときに、
空中で何回転もできるのだろう?とか、
100メートルを10秒以下で走れるのだろうと、
アスリートの肉体に驚いているのと、同じように圧倒されました。
僧侶役のライアン スピード グリーンさんは、少年院にいたこともあるという、異例の経歴の持ち主だそうです。
黒人がメトロポリタンオペラの舞台で歌っているのを観て、また、素晴らしい指導者に出会って、今のキャリアを築いたそうで、
貧しい家庭に育っても成功できるという、
現代の音楽界のアメリカンドリームも知ることができました。
トリオオーディション 2018年1月
音楽教室発表会に出演するトリオのオーディション終了。
小さい頃から知っている中3の男の子が、一緒に弾いて合格しました。
冬休み楽器が壊れるハプニングも乗り越え頑張りました。
ハチャトリアンのピアノトリオ。
YouTubeもCDも無い珍しい曲で、何も参考にすること無しに仕上げました。
小さい頃の姿を思い出し、こんな難しい曲も弾けるようになったなと、成長した生徒さんを見て、とても嬉しいです。
明けましておめでとうございます 2018年1月
明けましておめでとうございます。
今年はどんな年になるでしょう?
私の今年の大きなイベントは、生徒さんのアンサンブルのコンサートをすることです。
バイオリンを弾くのを楽しむこと、皆の前でパフォーマンスすることは、すでに今まで何回もしてきたことですが、
今年は小さい人も大人も、アンサンブル、他の人と一緒にハーモニーを作る楽しさを経験して頂こうと思っています。
本格的に弾けるようになるまでには、名曲をアレンジした曲なども、弾くことになるかもしれません。
私自身もアレンジに挑戦してみようかな?
バイオリンの音域音色に合わせて、アレンジというのはなかなか難しいのです。
学生時代にもっと和声の勉強をしておけば良かったと、反省しますが、
今はパソコンで楽譜が書けますから、それをマスターするのも、楽しみ?(大変?)
生徒さんも私も、新しいことにたくさん挑戦する2018年になりますように!
トリオ練習 2017年12月
音楽教室、ピアノを生徒さんが弾き、バイオリンとチェロを講師が弾いて、
室内楽の経験をしてもらう練習がありました。
皆今日のために、とてもよく勉強してきてくれました。
始めての弦楽器とのアンサンブルでかなり緊張感もありましたが、
桐朋の大学から来てくださった先生も丁寧に指導してくださり、
モーツァルト、ベートーベン、クレンゲル、ハイドンなど色々な曲を勉強出来ました。
クレンゲルは馴染みの無い作曲家でしたが、
子供のために書かれた曲で、シンプルで可愛らしいのになかなかメロディックで、弾きがいありました。
帰ってきて、ぼんやりテレビを見ていたらバイエルン歌劇場、ペトレンコ指揮、ワーグナーのワルキューレ第1幕がNHKで放映中。
私の大好きな曲で、長時間かなり集中して聴いてしまいました。
今日は朝から夜まで音楽のみ、幸せな充実の1日でした。
室内楽演奏会 2017年12月
深沢亮子さん70歳代、ベテランピアニストが主催する室内楽を聴いてきました。
今日日若い演奏家ばかりがもてはやされる中、
この年齢に達した方々しかできない、
大袈裟な表現や、良く見せようという野心の無い、
シンプルで自然体の演奏スタイルで、
経験と人生を語る深い演奏でした。
ハイドン 変ホ長調の弦楽トリオ。
シューマン ピアノカルテット 同じく変ホ長調。
シューマンらしい病的な所に共感。
第3楽章 アンダンテ カンタービレ とろけそうなロマンティックなメロディーに泣けました。
前橋汀子さん 著書 2017年11月
「私のヴァイオリン」 前橋汀子さんの回想録を読みました。
年歳を重ねられて、ますます美しいヴァイオリニスト前橋汀子さん。
冷戦時代のソ連留学のご苦労話は胸を打ちました。
そして、ロシアだけでなく、当時の世界的ヴァイオリン教師ドロシー デュレイ や伝説のヴァイオリニスト シゲティにも師事したのですね。
ずっと変わることなく高みを目指し、 演奏活動50周年を過ぎて、弦楽四重奏団を結成するお姿も、素晴らしいと思いました。
本文より引用
その都度ベストを尽くして演奏はするけれど、つねに「もっと成長したい」と思っている以上、頂上にたどり着くことはありません。山を登っていくと、登りついた先で見えてくる「景色」があります。その景色を見ることで新たな気づきがあるから、さらに登り続ける。演奏家というものの人生、少なくとも私の人生は、その繰り返しです。
アッシジの聖フランチェスコ 2017年11月
読売日本交響楽団 定期演奏会 カンブルラン指揮 メシアン アッシジの聖フランチェスコ 日本初演 聴いてきました!
14時開演 19時半終演
出演者総勢280名
オンドマルトノ3台
記念すべき日本初演を、聴くことができ感激です。
揃っているアンサンブル、また、この変拍子だらけの曲が身体に入ってる指揮者のカンブルランさん、凄かったです。
メシアンの響き、音の洪水、神に祝福された恍惚の世界に導いてくれました。
ちょうどオンドマルトを左右にステレオ効果で聴ける二階の席で、今までに聴いたことの無いような溢れる音を聴き、興奮して眠れない夜でした。