2019年11月ケルン放送交響楽団
またまた、今月はオーケストラの演奏会に行く機会がありました。
ケルン放送交響楽団。
ここでは教えていた生徒さんが弾いていて、日本ツアーに参加していて、晴れ姿を(見に)聴きに行きました!
ドイツ人に混ざって堂々と弾いていて、
成長ぶりに感動!
また80歳の指揮者ヤノフスキーのお元気ぶりにも脱帽しました。
2019年11月 ロイヤルコンセルトヘボウ演奏会
今月は演奏会に行く機会に恵まれてます。
同僚が都合が悪くなり行けなくなった、ロイヤルコンセルトヘボウのチケットを格安で譲って貰いました。
ベートーヴェンの4番、ショスタコーヴィッチの11番。やはり、ショスタコは盛り上がります!!
ショスタコーヴィッチマニアらしい聴衆多数の中、ショスタコーヴィッチの解説を一緒に来ている娘さんに説ているお父さんの隣の席。私も社会主義国における芸術家について、隣でお話し聞いてしまいました!
2019年11月 東京交響楽団定期演奏会
東京交響楽団の川崎定期を聴きに行きました。
高校、大学の同級生もメンバーで弾いています。
ジョナサン ノット指揮のベルク とマーラーの7番。
ベルクは無機的でなくとても情緒的だなと思って聴いていたら、指揮からの 練習での指摘は、もっと官能的に、とのこと。ベルクは難解で理解できないと思いいましたが、わたしにも少し解ったかな?
マーラーの7番、これもいつも混沌として、何が何だか解らないと思うことが、よくありましたが、とても整然と整理された、声部が浮き立たせた明快な演奏。
熱演でした。
2019年11月 弦楽器フェアー
弦楽器フェアーに行きました。
日本の弦楽器製作者、イタリアの人気製作者、今年は台湾、中国からの出展も。
展示試奏 、そして、試演を聴くコンサートもあります。
それぞれ個性のある新作楽器を何挺も弾かせてもらい、
また、フランスの有名な弓を年代順に弾かせてもらい、
初期のまだ模索中、完成期の非常に反応、バランスの良い時代、それから時代が下って、大きなホールで大きな音が要求されるようになって、ずっしり重さがかけられるように作風が変化していくのを試させて頂きました。
同じ作者の弓を何本も弾き比べたのは始めてで、大変参考になりました。これから、弓を選ぶ時にも役に立ちそうです。
試演のコンサート、20挺もの新作バイオリンを一回の演奏会で聴ける、演奏者はそれぞれの楽器に合わせ弾き方調整するのですから、かなり大変な負担と思いますが、古今東西の名曲を沢山 聴けて、楽しい演奏会でした。
それぞれの楽器の良さを引き出した演奏者に大拍手。
興味深い新製品は、カーボンでできた魂柱、
魂の柱という名前がつけられている大切なバイオリンの部品を、木ではなくカーボンで作ってしまい、それは角度や位置で音が微妙に変化するのですが、その専用調整器具もついている、カッパという名器で試されていましたが、なかなか良いか音でした。
2019年10月バークレイ証券50周年パーティー
- バークレー証券50周年記念パーティーでチャイコフスキーの弦楽のためのセレナーデを弾きました。
何百人もの盛大なパーティー。
おしゃべりが盛上る中、CEOから直々に、「みんな静かに!!美しい音楽を聴いて!!」と、光栄なお声がけ。
チャイコフスキーの弦楽セレナーデは、学生時代は第1バイオリン、第2バイオリン、ヴィオラまで弾いた身体に染み付いた曲。
思い切り弾けました。
2019年 10月 展覧会の絵
ムソルグスキー作曲ラベル編曲 展覧会の絵を弾きました。
お馴染みのこの名曲、今回はムソルグスキーがこの曲を作った背景も調べてみました。
ヴィクトル ハルトマンという親友の若すぎる死、その回顧展を見て、数ヶ月で完成したというこの曲、ハルトマンの原画も何枚か発見されています。
ロシアに伝わる民話、ロシア革命、キエフの門はキエフに門があるのではなく、キエフにはこんな荘厳な門があるべき、と、想像で書かれた絵につけられた曲です。
ラベルによって、管弦楽の色彩豊かに編曲された曲も素晴らしいけれど、親友への気持ち、祖国ロシアへの思いが溢れたピアノのオリジナル曲も心を打ちます。
2019年9月 サラ チャン リサイタル
紀尾井ホール サラ チャンのリサイタルを聴きました。
天才少女として有名になった彼女もすでに40歳。
マーメイドラインの女らしい黒と金のドレスで登場。
ピアニストはiPadの譜面を見て、譜巡りをする人はいません。
変わらず凄い技巧。
小指ハイポジションで、バシッと、指板を押さえるというより、叩く音がしばしば聴こえるほどの筋力。
そして細かいビブラート。
独特のリズム感で、大いに盛り上がりました。
2019年 9月 ポジションチェンジ
ポジションチェンジで音程が取れないことは多々あります。
その原因を考えないで、ただ何度も何度も練習してもなかなか上手にはならず、時間のムダになってしまいます。
左手肘の角度がちゃんとそのポジションにあっているかが、大事になります。
特に5のポジションの時はネックの下に親指がいって、肘を内側に入れなければいけません。
タイミングも大事で、その音に行く前に肘の角度を作らなければいけません。
音階やセブシックオーパス8は、やはり大事な練習です。
2019年9月 ベルク バイオリン協奏曲
ジル シャハムの弾くベルクのバイオリンコンチェルト、 亡くなった幼い少女のために作られた曲を聴きました。
学生の頃、全然理解出来ないままレッスンに行って、先生に迷惑をかけたこと、
大人になってからは、オーケストラでアッカルドの伴奏をしたことなど思い出しました。
終楽章バイオリンセクション全員とソリストが同じメロディを奏でるところは、
霊が天に昇っていく最も美しいところ。
音楽を続けていて、
以前難しかった曲が理解できるようになった自分に気づけた時、
続けていて良かったなと思う瞬間です。
2019年 9月 ディリリとパリの時間旅行
フランスのアニメーション映画ディリリと時間旅行を観に行きました。
ニューカレドニアからパリに来た可愛い女の子ディリリが、
謎の事件を解決する途中、
ベルエポックの芸術家達に次々と話を聞いていく。
その時代のパリの、ドビュッシー、サティ、アーン、モネ、ルノアールなど、110人も著明人が、登場。
美しいパリの映像と可愛いディリリにも心打たれましたが、
子供の向けのアニメーションながら、差別偏見に反対する強いメッセージ性にも驚きました。大人も十分に楽しめました。
2019年 8月 日本音楽コンクール
日本音楽コンクール2次予選を聴きに行きました。課題曲はバッハ 無伴奏パルティータ1番 サラサーテ カルメン幻想曲。
今は古楽器奏法が流行っているので、
候補者のバッハの奏法は、
取り敢えず古楽器奏法を真似た感じや、
ロマン派の弾き方と古楽器奏法が混ざってしまったような弾き方など、
スタイルを統一するのは難しいそうです。
ロマン派の曲を弾きやすく改良された現代の弓で、古楽奏法をすること自体、矛盾があるのですが、
これを機会に古楽奏法の本を読んでみることにしてました。
2019年 4月
「神々の黄昏」を弾きに行く。
一生に一度の機会と思って、遥々遠くまで、ワーグナーのリングの練習。
メンバーは一年かけて(私は最後の4か月だが)5時間以上かかるこの難曲に挑む。
来ている人達はこの曲を弾きたくて集まり、
フラットの多さ(6個Ges-dur)
リズムの面倒さ(符点と三連符が複雑に混ざっている)
演奏不可能と思われるアルペジオの連続
そして曲自体の長さ(5時間以上?)
と、普通なら不平を不満だらけだろうと思うけれど、
来ている人達はこの曲の魅力に取りつかれている。
難解なにあえて挑戦する人達に会い、
音楽が好きとはどういうことか、音楽を生業とするのは、どういうことか考える良い機会になる。